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老舗が挑む脱百貨店戦略/J.フロントリテイリング

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2017年4月に開業する大型商業施設「GINZA SIX」

2017年4月20日。東京・銀座にかつてない巨大商業施設が誕生する。その名は「GINZA SIX(ギンザシックス)」。大丸や松坂屋を運営するJ.フロント リテイリングが、松坂屋銀座店跡地に森ビルや住友商事らと共同で開業する。

GINZA SIXは地上13階、地下6階の大規模施設。ファッションを中心に国内外の241ブランドが出店し、そのうち122店が旗艦店となる。観光バスの乗降場を設けるなど、訪日外国人の来店にも備える予定だ。

「百貨店を進化させるのではなく、まったく新しい商業施設を作る」。J.フロントの山本良一社長は今回の取り組みについてこう強調する。背景には従来型の百貨店が消費者に受け入れられない現実が垣間見られる。

百貨店の市場規模は1991年に9.7兆円とピークを迎えた後、右肩下がりを続け、15年には6.1兆円にまで縮小。近年は全国各地でららぽーとやイオンモールといった大型商業施設が相次いで開業しているほか、ユニクロやしまむらといった価格訴求型のカジュアル衣料店が台頭してきた。

他方、百貨店はどの店に行っても同じような商品やブランドが並び、各社で差別化が徹底されてこなかった。客離れが進み、収益柱だった衣料の販売苦戦が業績悪化に拍車をかけた。

近年は中国人を中心とした訪日観光客の旺盛な需要が百貨店を下支えしてきた。が、16年4月、中国政府が海外で購入した商品に課す関税を引き上げると、高額時計などの需要が一気に低下。銀座や新宿などに旗艦店を持つ百貨店は大幅な売り上げ減となった。

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