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認知症でも薬を減らしたほうがよい場合がある 1日10種類以上の薬を飲んだら副作用が心配

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認知症患者が髙瀬医師の元を訪れてから、多剤処方が明確になることも多い(撮影:今井康一)

私は現在およそ350人の認知症患者の訪問診療を行っているが、初日にまず着手するのが、薬の整理だ。認知症患者は高齢になるほどさまざまな疾患を抱え、複数の薬を飲んでいる。1日10種類以上の薬を飲んでいる「多剤併用」の状態であることも多い。

どんな薬にも副作用があるが、多剤併用ではそのリスクも大きくなる。東京大学の秋下雅弘教授グループの研究では、高齢者は多剤併用で副作用が強く出やすいとのデータがあり、認知症治療でも多剤併用を続けているとうまくいかなくなる。だから私は、患者や家族と相談しながら、薬の量を最低限に減らす努力をしている。いわば「減薬」「節薬」だ。1日6剤以下に減らすことが理想とされている。

高齢者の増加とともに、認知症患者も増えている。日本の医療保険は国民皆保険で、患者が自分の判断でどの医療機関も選択できるフリーアクセス。世界にも例のない評価の高い制度だが、患者に処方する薬が多くなる多剤処方が起こりやすいことが問題視されてきた。

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