中国の2015年の販売台数(工場出荷)は前年比4.7%増の2459万台だった。2位の米国を4割も上回り、7年連続の世界ナンバーワン市場となっている。
15年は4月から5カ月連続でマイナスとなるなど一時変調を来した。しかし、10月に中国政府が実施した小型車に対する減税の効果で勢いを取り戻した。
今年も1~4月までで前年同期比6%増とおおむね順調だ。「16年は2600万台に達する」と中国の自動車市場に詳しい現代文化研究所の呉保寧上席主任研究員は予想する。

今年5月に中国政府が発表した生産能力は3122万台(15年末時点)。業界全体の稼働率は80%近い。計画中の能力増強が600万台あるものの、需給ギャップは危険水域というほどではない。
しかし「競争激化で値下げを迫られ、メーカーの収益は厳しくなっている」と、調査会社フォーインの周錦程・中国部長は指摘する。
もともと中国では販売店の力が弱く、メーカー側が価格面などで優位に立ってきた。しかし独占禁止法の運用が厳格化されたことで近年は販売店の発言力が向上している。メーカーにとってこれは逆風だ。
環境規制の厳格化もある。中国の燃費規制は15年に第3段階が終了。各メーカーに課せられる生産者の平均燃費水準は100km走行に対しガソリン6.9リットル(1リットル当たり約14.5km)となった。16年から始まった第4段階では、最終年の20年に15年水準に比べ約4割の燃費向上が要求される。
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