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高齢化社会の行く末 圓歌師匠が教えてくれる

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先日、浅草演芸ホールをのぞいてみたら、懐かしや三遊亭圓歌師匠がお出ましであった。「山のアナアナ~」で一世を風靡した歌奴さんも今や御年83歳。3代目圓歌を襲名してからは高座一筋で、最近の十八番は自伝的な新作落語『中沢家の人々』である。

かつて六番町の自宅には、自分、亡妻、後妻の両親、都合6人が同居していたそうだ。「年寄りが佃煮にするほどいる」と言うと客席はどっと沸く。「朝、6人で丸く卓を囲んでお茶を飲んでいる。遠くから見るとまるで恐山だよ」。

母親たちが朝、散歩しているとトラックにひかれそうになった。運転手が「ひき殺すぞ」と怒鳴ると、母親がやり返す。「笑わせるんじゃねえ。昔は人が車を引いていた」。

当のご本人がすでにご老体なのに、年寄りへの憎まれ口をたたいている。公共の電波では怖くてとても言えないようなことばかり。観客も高齢者が多いのに、笑いで応えている。幸いなるかな、寄席には本物の言論の自由がある。

寄席の温かい空気に勇気を得て、少しだけまじめな話をさせてもらおう。

そのうちにこの国全体が圓歌師匠の家になる。2013年度の国民医療費は40兆円の大台に乗った。その3分の1を占めるのが75歳以上の後期高齢者への給付。2年後には団塊世代の先頭が70歳代に達するが、その先どうなるかは考えるのも恐ろしい。

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40兆円のうち、労使が支払う保険料は20兆円弱を占めるのみ。本人の窓口負担分は1割にすぎず、あとは公費負担である。これではいくら消費税率を上げても、将来的には持続不可能になるだろう。

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