8月11日、中国人民銀行は、毎朝発表している人民元の日次基準値の算出方法を変更するとした。日々の相場の変動幅は、基準値から上下2%以内に制限されている。基準値はマーケットメーカーと呼ばれる銀行が提示するレートなどを参考に人民銀行が算出してきたが、市場実勢からの乖離が問題となっていた。
11日の発表では、マーケットメーカー各行の提示する基準値は前日の終値(現地時間で前日16時30分)を参考にするほか、為替市場の需給状況および主要通貨の動向を考慮することが示され、より市場実態に近い基準値が設定されるようになる見込みだ。
こうした決定を受け、ドル元の基準値は11日から13日にかけて約3%元安方向に調整された。ただ、人民銀行の高官は、元安一辺倒の動きになるわけではなく、長期的には人民元は依然として強い通貨である、としている。これは今後の基準値が、上下両方向に変動する可能性を示唆する。
バークレイズ銀行は人民元がなお約5~10%割高の水準にあると推計しており、FRB(米国連邦準備制度理事会)の利上げに向けたドル高観測や中国経済指標の弱さを踏まえ、15年末のドル元相場の予想を1ドル=6.35元から6.80元に引き上げた。年末までにさらに6%程度の人民元安が進むと見ている。
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