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ほかの年金基金の動きに注目 GPIFの円売り余地縮む

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  • 唐鎌 大輔 みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2015年3月末時点の運用状況が公表されている。14年度を通した運用益は15兆2922億円となり、収益率はプラス12.27%を記録した。資産別に見れば、国内債券を除くすべての資産で二ケタの収益率を維持しており、特に国内株式はプラス30.48%と目を見張る上昇だった。また、円安の追い風もあって、外国債券はプラス12.70%、外国株式は22.27%とこちらも大きな伸び率を確保している。

筆者は為替相場の見通しを作成するうえで、GPIFのポートフォリオにおける外国債券および外国株式のシェア変化ならびにそこから推定される「円売り余地」に着目してきた。3月末時点の各資産のシェアと公的年金改革によって提示された新たな目標シェアの乖離から円売り余地を試算すると外国債券で約3.3兆円、外国株式で約5.7兆円となり、合計約9.0兆円というイメージになる。14年12月末時点は約9.4兆円であったので、大きな変化はない。

今年1~3月期を振り返ってみれば、円安がさほど進まなかった一方で、外国債券はわずかな金利低下(価格は上昇)、外国株式に関しては小幅反落といった相場動向であった。こうした中、外貨建て資産のシェアはさほど伸びなかった。12月末からの変化は、外国債券が13.14%から12.63%に、外国株式は19.64%から20.89%に、というもの。また、国内株式が19.80%から22.00%と大きくシェアを伸ばしたことも相対的に外貨建て資産のシェアを抑制する一因となった(図表1)。

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