東洋経済オンラインの「シャープ再建、メインバンクの評価に温度差」という記事が面白かった。
みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長が「財務的に大幅な処分をして重荷が取れた。これから戦略分野に思い切った投資がしていける」と評価したのに対し、三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長は「施策の詳細化や、詰めが終わっていないものも確かにある」。
都銀が10行以上あった時代、シャープといえば富士銀行だった。シャープは富士銀をメインバンクに据えて旧松下電器産業(現パナソニック)に肉薄した。これに対し、三菱UFJが出てくるのは旧UFJの母体が三和銀行だからだ。関西地盤の三和銀はシャープの準メインだったが、何とかして取引地位を富士銀並みに上げたいと必死だった。
シャープも富士銀系の企業親睦団体「芙蓉グループ」には参加せず、三和銀系の「三水会」に参加して、富士、三和両行を競わせるなど、今とは逆の構図があったのだ。
富士銀を母体の一つとするみずほは歴史的に現状から逃れられない。が、平野社長をはじめ、取引銀行の一つでしかなかった三菱銀行系の人々は「三和銀のおかげでメインバンクにされてしまった」との感が強い。それが温度差になって出ていると思われる。
メイン行責任の無責任
再建策への評価に違いがある両行も、支援の主導権を取らない点では一致している。
銀行支援に関しては、これまた、東洋経済オンラインに掲載された伊藤歩氏の記事が秀逸である。DES(債務の株式化)で優先株を手にするメインバンクが、ほかの株主に比べ高利回りの配当を受け取る“焼け太りの構図”を数字に基づいて説明している。
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