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天皇の「お言葉」 戦後70年談話と

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戦後70年の今年、安倍首相が新たな談話を出す。首相は、20年前に植民地支配、侵略を謝罪した村山談話などについて「(歴代内閣の)基本的な考え方を引き継ぐ以上、もう一度書く必要はない」と発言。じゃあ代わりに何を盛り込むのかとハラハラしている人も多いだろう。ここで参考にしてほしいのが、天皇の「お言葉」だ。

この4月8~9日、天皇、皇后がパラオを訪問した。パラオは1920年から45年まで日本の委任統治領で、太平洋戦争末期には戦場となった。特にペリリュー島は日米の激戦地として知られる。

戦後60年のサイパンに次いで、パラオが海外戦没者慰霊の地に選ばれたのは、日本が準領土的に支配した歴史を考慮してのことだろう。

かの地での「お言葉」は、「先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います」に注目が集まりがちだが、重要なのはこの後だ。「この地域の人々が、厳しい戦禍を体験したにもかかわらず、戦後に慰霊碑や墓地の管理、清掃、遺骨の収集などに尽力されたことに対して心から謝意を表します」。

パラオの人々への感謝は、今後日本がその恩に報いる行動を取るだろうことを想像させる。ここにあるのは前向きな含意であり、批判される部分はない。

同様のメッセージは、昭和天皇の「お言葉」にもある。75年の訪米の際、昭和天皇は米国訪問がかなったらやりたいことがあったとして、こう続けた。「私が深く悲しみとする、あの不幸な戦争の直後、貴国がわが国の再建のために、温かい好意と援助の手を差し伸べられたことに対し、貴国民に直接感謝の言葉を申し述べることでありました」。そして、「たとえ今後、時代は変わろうとも、この貴国民の寛容と善意とは、日本国民の間に永く語り継がれていくものと信じます」と締めくくった。

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