米ではコロナ対策の最前線に雇用主が立たされる ワクチン接種完了者“マスクの着用不要"の結末

保険ブローカー､米エーオンの最高医療責任者（CMO）､ニール･ミルズ氏は､新たな指針が機能するには､検査を定期的に行うことが重要になると指摘。約60年前にワクチンが導入されたはしかが依然存在するように､新型コロナの感染拡大はワクチン普及後も続く可能性が高い。家庭医でもある同氏は､｢パンデミックは終わっていない。年内に再びマスク着用が必要になるかもしれない｣と語った。

接種も証明求める、求めないでも、異なる企業の対応

各企業の対応を以下にまとめた。

アマゾン･ドット･コム：ワクチン接種が完了した倉庫作業員はマスク着用が不要になる。ただし､接種履歴を会社のポータルにアップロードすることが必要

JPモルガン：従業員に接種状況の説明を義務付け

ユナイテッド･エアラインズ･ホールディングス：接種履歴が証明されれば､オフィスでのマスク着用は任意。サウスウエスト航空も同様。一方､デルタ航空とアメリカン航空グループはオフィスでのマスク着用を従業員に求めていると両社の担当者が明らかにした。ただしCDCの指針に従い､機内および空港業務では全ての航空会社で依然マスク着用が必要

コストコホールセールとターゲット：ワクチン接種完了の顧客についてはマスク不要。アップルや､他の小売業者の多くは制限を緩和していない

ウォルマート：米国内全てのウォルマートとサムズ･クラブ店舗､流通センター､オフィスで､ワクチン接種完了の従業員はマスク着用義務をなくす。接種の証明は求めない。ただ､ほとんどの職場について､地方の条例に基づきマスク着用が引き続き義務付けられることもあり得るとの注意書きあり

マスク着用でコストコホールセールのレジに並ぶ客（サンフランシスコ）

原題：Masks at the Office? U.S. Employers Take on Role of Covid Czars（抜粋）

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著者：Jeff Green､Michael Tobin