2位はマツモトキヨシホールディングスで26.2時間削減している。ノー残業デーの実施や変形労働時間制度の活用などで2012年度31.2時間から2017年度5.0時間と、減少率は84.0%。年間の有給休暇取得日数は3.6日から7.7日に倍増している。
3位は図研エルミックで22.6時間減。35.0時間から12.4時間に64.6%減少した。月2回のノー残業デーの実施や残業時間の管理を進め、さらに有給休暇も年間12.0日から19.5日へと増加させた。
以下、4位エイベックス(削減時間20.0時間)、5位前田建設工業(同19.9時間)、6位NISSHA(同17.2時間)、7位伊藤忠商事(同16.9時間)、8位大京(同15.8時間)、9位ヤフー(同15.4時間)、10位丹青社(同14.7時間)と続く。
今回のランキングでは5年間で5時間以上残業を減らした会社は81社、10時間以上減らしたのは23社だった。
全体の平均残業時間は増えている
すべての会社が残業時間を減らせているわけではない。『CSR企業総覧』で掲載企業全社の残業時間の平均値を見ると、2012年度18.0時間(回答692社)から2017年度は18.8時間(同804社)と、実は増えている。最近の働き方改革の流れで厳密に残業を把握するようになり、公表される残業時間が増加している企業も目立つ。
こうした中、着実に残業時間を減らし、有給休暇の取得も増やしている企業は「働き方改革」のトップランナーといえる。これから本格的に残業削減に取り組む会社は増えると思われるが、今回のランキング上位企業を参考にするとよいだろう。もちろん就職先としても魅力的な会社と考えられる。
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