生活苦から「死」を選択した元お嬢様の悲愴 17歳で産んだ娘からも「捨てられた」

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彼女は裕福な家庭で育っている。父親はデザイン会社の経営者、母親は子供思いの優しい女性だった。2つ年下の妹がいる。両親の勧めで中学受験をして、お嬢様系の中高一貫校に進学。家族がおかしくなったのは中学1年のとき、母親ががんになり、入院中に父親が浮気をしてから。母親はがんが全身に転移して1年も経たずに亡くなった。

「その頃から父親に不信感を抱くようになって、学校に行かなくなって、父親に反抗した。中学2年で母親が死んでから、学校に行かないでコンビニでバイトして、もう、高校には進学したくないって。目先のことだけに執着して、反抗して、高校に進学しなかった。結婚して家を出てからは父親と妹とはいっさい連絡を取ってない。絶縁です。母親が死んで家族崩壊、家族はお互いに興味がないというか。家を出た16歳以降、1度も接触していないです。だから父親と妹がどこで何をしているのか、いっさい知らない」

アルバイトしているコンビニで7歳年上の職人に声をかけられ、付き合った。16歳で妊娠してできちゃった婚、17歳で娘が生まれる。結婚した職人はダラしない男だった。毎日、毎日、現場を遅刻して給与から天引きされ、基本給から10万円以上が引かれて手取り13万円を切ることもあった。7万円の家賃を払ったら生活ができない。いくら言っても遅刻癖は直らない、結局、19歳で離婚した。

同棲相手が娘に「性的な悪戯」

離婚して寮付きのキャバクラで働く。娘は夜間保育園に預けて、月に40~50万円はコンスタントに稼いだ。水商売は4年間続けた。23歳で娘のために昼間の仕事に転職する。中卒は仕事がない。高校中退、高卒と何社もウソの履歴書で求職したが採用にならない。トラック運転手になった。30万円を超える月給はもらえたが、労働時間が不規則で長時間労働だった。

「娘はキャバクラのときと変わらない夜間保育園です。小学校になってからは独りで留守番が多かった。今思えば、ネグレクト。26歳のころから運転手時代、勤めていた運送会社の課長と付き合った。相手はバツイチで同棲です。私は学歴詐称してなんとか派遣の昼間の仕事を見つけて、昼間は課長が子供を見てくれるから安心して働いていた。でも、実は、ふたを開けてみたら、課長が娘に性的な悪戯をしていました……」

娘が小学校4年のとき、友達の母親が性的虐待を通報している。娘が友達に話して、お母さんに伝わった。深夜近くに仕事から帰ると、玄関に児童相談所からの張り紙と手紙があり「即時保護」と書かれていた。連絡をすると性的虐待を聞かされた。同棲する課長は同棲が始まった3年前から娘に口淫をさせたり、局部をなめたりしていたという。

課長と同棲した大きな理由は「自分の娘と同じ年齢の娘がいる」ことだった。子供好きで、娘も懐いていた。がく然とした。まさかと思い、課長に確認すると性的虐待は事実だった。即時保護された娘は児童養護施設から学校に通い、面談することも許されなかった。

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