孫正義社長「テック界のバークシャー目指す」 中間期決算は国内通信が利益を押し上げ
今後、数百億円以上の投資については原則、新ファンド経由で行う方針。孫社長は「年間6000億円のフリーキャッシュフローがあって、新たな投資は原則としてファンド経由でやるので、借入比率は自然に改善する」と述べ、相次ぐ買収で膨らんだ負債に対する投資家の不安を払しょくした。
現在4.0倍程度の純有利子負債EBITDA倍率は数年以内に3.5倍まで縮小させる方針。
国内通信堅調で営業増益
2016年4─9月期連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年比3.5%増の6539億円だった。アスクル<2678.T>子会社化による一時益がはく落したヤフー<4689.T>は減益となったものの、米スプリント<S.N>の回復や安定成長期に入った国内通信が利益を押し上げた。
売上高は前年比0.2%減の4兆2718億円だった。前年同期よりも円高水準にある為替レートがスプリントの売上高を目減りさせた。
同期には中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング<BABA.N>の一部売却関連でデリバティブ関連損失1700億円を計上したが、この損失は商品設計上、今後3年間で累計9億ドルになることが決まっている。
(志田義寧)
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