5G SAを利用するには申し込みが要る。ドコモは個人向けに5G SAの提供を始めた2022年から無料キャンペーンを続け、今年5月に正式に無料のサービスにした。新規契約や機種変更で自動的に5G SAが付くことはないという。
ただ、契約しただけで5G専用の通信になるわけではない。対応機種と対応SIMカードが必要なうえ、5G SAのエリアも限られている。ドコモは主要駅の周辺やスタジアム、大学、商業施設、観光地など、人の集まる場所からエリアを広げている。エリアの外では、契約していない人と同じ方式で通信する。
同じ5Gでも「止まった人」と「止まらなかった人」がいる
今回の障害は、11月5日11時18分ごろに始まった。ドコモが正午ごろに出した第1報は、「当社の携帯電話サービス(音声通話・データ通信・SMS)がご利用しづらい状況」とするものだった。発生時刻や、110番・119番などの緊急通報への影響は「確認中」とされた。ドコモ回線を使う格安SIMも影響の対象に含めていた(のちに対象外と訂正)。この段階では、影響の範囲がまだわかっていなかった。
Xでは正午前後から「電話ができない」「圏外になった」という投稿が広がった。目立ったのは「4Gに切り替えたらデータ通信はできるが、通話ができない」という報告だ。ドコモは公式サイトで正午ごろに第1報を出していたが、X公式アカウントでお詫びを投稿したのは13時8分だった。X上では、利用者の投稿が1時間近く先行した形だ。
14時ごろの第3報で、ようやく範囲が絞られた。影響を受けているのは5G SAの契約者に限られるとし、回避策として、端末のネットワーク設定で4Gを選び、再起動するか機内モードをオン・オフするよう案内した。
ドコモはその後もほぼ1時間おきに続報を出し、6日1時20分に復旧を発表した。このときの告知では、原因を5G SAの契約者を収容する交換機の輻輳(ふくそう)とだけ説明していた。交換機は通話やデータのつなぎ先をさばく中核設備で、輻輳はそこに処理が集中してさばき切れなくなる状態を指す。


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