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「もともと安さで売っていたブランドではない」 パソコン値上がりの中でも富士通FMVが高価格路線を変えない理由

7分で読める
る富士通クライアントコンピューティングの大隈健史社長
冬モデルのノートパソコンを手にする富士通クライアントコンピューティングの大隈健史社長 (写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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「MADE IN JAPAN」を掲げた大隈社長のプレゼンテーション(写真:富士通クライアントコンピューティング)

客の声についても、アンケートで要望を集めるだけでは足りないと言う。言葉になっていない毎日の使い方や住環境、移動手段、学び方や働き方を見て、その中の不便を見つけることが重要だという説明だ。例に挙げたのは電車通勤で、「毎日パソコンを持ち歩く人にとって、数百グラムの違いは単なる重量の差ではなく、毎日の負担の差」と話した。

「常に市場より高いところにある」

囲み取材で、部材高騰による値上がりをどう見るかと問われた大隈社長は、パソコンの最終価格が「じわじわと引き上がっているというのは事実としてある」と認めた。そのうえで、FMVの立ち位置をこう説明した。

「我々はもともと安さで売っていたブランドではない。FMVというのは、常に市場より平均価格で言うと高いところにある。それだけの価値を認めていただけるお客様に、我々の価値をしっかりと訴求していくというのが、今までも何十年とやってきたこと」

大隈社長は「基本路線としては変えるつもりはない」と明言した。価格の水準が全体に上がっても、その中で相対的に高い製品を売る立場は動かさない。発表会でも「パソコンにおいて性能は非常に重要です。ただ、その価値はCPUやメモリー、そういった数字だけで語られるものではない」と話し、毎日安心して持ち運べることや、狭い机で周辺機器まで含めて快適に使えることを価値として挙げていた。

冬モデルで最も手頃なNote M。左がブルーブラック(写真:筆者撮影)

一方で、「さすがに上がりすぎじゃないか」という声があることも認めている。その答えが、生産を国内に移し、電池交換にも対応させたうえで価格を抑えたNote Mだ。「FMVに価値は認めるが高すぎる」という人に向けて、価値は守ったうえで価格を優先したモデルだと位置づけ、こう言った。「市場には耳を傾けていますよ、とお答えしたものが今回のポートフォリオだと理解いただきたい」。

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