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「死にたい」と切望した女性に、生きる道はなかったのか《京都ALS嘱託殺人事件》監督が追った彼女の知られざる苦痛

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『京都ALS患者嘱託殺人事件』の二村真弘監督に話を聞きました(画像:『京都ALS患者嘱託殺人事件』製作委員会)

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ALS(筋萎縮性側索硬化症)を患った女性は「死を望む」以外に道はなかったのか。手を下した医師は女性を「救った」といえるのだろうか――。
2020年、現役の医師だった大久保愉一(よしかず)らは、ALS患者の林優里さん(享年51)から依頼を受け、薬物を投与して殺害したとして嘱託殺人の容疑で逮捕された。なぜ林さんと大久保は関わるようになったのか。この事件に迫った映画『京都ALS患者嘱託殺人事件』の二村真弘監督に話を聞いた(一部、映画の内容に触れています)。

夢を追いかけていた女性を襲った突然の難病

ALSは、脳や脊髄にある運動神経に問題が生じ、全身の筋肉が徐々にやせて力が衰えていく進行性の難病。現在のところ根治できる治療法はない。

林さんは、かつて海外に渡り、自分の夢を追いかけていた行動的な女性だった。大学卒業後、百貨店勤務などを経て、設計士を目指して渡米。ニューヨークで長く暮らし、帰国後は東京の設計事務所で働いていた。

そんな林さんは42歳ごろ脚に違和感を覚え、翌年ALSと診断された。その6年後にtangoleoという名前でTwitter(現X)とブログを始める。そこには何度となく「死にたい」という彼女の言葉が綴られていた。

ALSの進行は人によって異なるが、二村さんによると「林さんの場合は病気の進行が早く、発症してから1~2年の間にほとんど動けなくなった」という。

(画像:『京都ALS患者嘱託殺人事件』製作委員会)
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