藻場再生の道筋は、①海中にロープで設置した海藻が生育するかどうか、②胞子(海藻の種)が海中を浮遊し、岩場に着床し芽を出すか、③それらがつながり藻場を形成するか、の3段階を想定。試行錯誤を繰り返し3年程度継続する予定だ。
第1段階として褐藻の一種であるカジメをロープに付け海底に1月に設置。また食害を防ぐため、ケージの中にも入れた。9月には第2段階として、胞子を飛ばすために成熟したカジメを入れた生分解性のスポアバッグ(約240袋)を海中に投入するイベントを開催。成功すれば来春に芽を出すという。
1日で景色が変わる海の再生の難しさ
陸地で木や草花を植えるように、海でも藻を植えて育てることができればよいが、そう簡単ではない。
ダイバーでもある髙山氏は、「山や森は1日でなくなることはないが、海の中はわずか1日で激変する」と語る。海の中の環境は、水温、潮流、波、光、食害などによって影響を受ける。特に藻食魚であるアイゴなどの群れが、一気に海藻を食べ尽くすこともあるという。
髙山氏は当初、ロープのカジメは、水温が上昇し食害が増える5月頃に全滅すると想定していた。しかし現実は夏から秋まで生存し、成熟まで確認できた事は「藻場再生の第一歩としては個人的には大成功」と話す。
もっともその後、胞子を岩場に飛ばすために、ロープのカジメを食害魚が居着く岩場付近に移動させた途端に食べられてしまった。「食べられにくい場所=海藻の繁殖に適さない」ことを確認したので、今後どのようにそこを克服するかが課題だと語る。


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