福岡市の中心部にほど近い、丘陵地にある西公園。博多湾を望む緑豊かな公園の駐車場に、行列の絶えないキッチンカーがある。50年以上にわたってホットドッグスタイルの焼きたてのハンバーガーを販売する「今屋のハンバーガー」だ。
店主の今崎勝美さんは81歳。“宇宙人”の愛称で親しまれ、手間を惜しまないこだわりの味と陽気で気さくな人柄が、国内外の人たちを引きつけている。
行列の絶えないキッチンカー
営業は朝10時頃から、売り切れ次第終了。週末の朝9時半に訪れると、店の前にはすでに10人以上が並んでいた。傍らには大型の扇風機があり、暑い中、並んで待つ人への気遣いが感じられる。
「もうすぐ開けますから、ちょっと待ってくださいね」と言うと、今崎さんは店の横にテーブルと椅子を並べ、パラソルを広げて、早めにオープンした。
「お待たせしました、何にしましょうか」「熱いけん気をつけてね」「ボク、かわいいね」。銀色に光る車内で手際よく調理しながら、一人ひとりに声をかける。
福岡市で生まれ育った今崎さん。若い頃は実家の鉄工所を手伝っていたが、20代後半に転機を迎えた。
「キッチンカーで商売をしよった知人から、1台あるから買わんねと言われて。それでやってみたら、すごく面白かったとよ」とうれしそうに振り返る。


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