長年、店をひとりで切り盛りしてきた今崎さん。趣味は魚釣りだ。
「アジでもキスでも何でも釣って、食べきれん分は友達に分けます。運動不足にならんごと、身体を動かせるのもいいね」
店では、お客さんとのやり取りも楽しみの一つだという。売り切れた閉店後も、次々とやってくるお客さんに「わざわざ来てもらったのに、すいません」と声をかけ、犬を連れた人には「きれいな柴犬やね」、アイスを食べている子には「おいしそうでいいねー」と気軽に話しかける。
宇宙人と呼ばれる理由
今崎さんが“宇宙人”と呼ばれるようになったのも、子どもたちとのやり取りがきっかけだった。「昔から、店がヒマなときは近くで遊んでいる子どもたちにマジックを見せていたら、『宇宙人やん』って驚かれてね。だから、『おいちゃんは宇宙人で、この店は宇宙船なんよ』って言ったと(笑)」。そんなユーモラスな会話をしていたなじみの子が大人になって弟子入りし、今では福岡市内で店を出している。
半世紀にわたってキッチンカーとともに歩み、「この店は死ぬまでやるつもり」とニカッと笑う今崎さん。守り抜いてきたこだわりの味と技は、全国各地や海外の弟子たちへと受け継がれている。
「修業する人をもうちょっと増やしたいね。なるべく安くておいしいハンバーガーを作ってもらって、いろんな人に食べてほしいから」。81歳になった今も、今崎さんの情熱は決して衰えることがない。今日も西公園の丘の上には香ばしい匂いが漂い、名物の“宇宙船”には行列ができていることだろう。


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