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「理解の浅さが露呈」新曲『シンデレラ』炎上中のミセスが抱える表現の限界…「コロンブス」炎上に通ずる根本的問題とは

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MVの企画・脚本・監督を担当したボーカルの大森元貴
MVの企画・脚本・監督はボーカルの大森元貴さんが担当した(写真:『Mrs. GREEN APPLE』公式サイトより引用)
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今回のMVで引っかかるのは、主人公の人物像が、ありきたりなイメージを切り貼りするようにして作られているように見えることだ。経済的に困窮する女性、華やかな夜の世界、男性からの愛情への渇望、幼少期の父親との関係。いずれも人間の複雑な内面を描くための題材になり得るものだが、それらを並べただけでは、1人の人間の人生を深く描いたことにはならない。むしろ、このような紋切り型の要素が並んでいることで、制作者が思い描く「不幸な女性」の典型的なイメージをなぞっているようにも感じられる。

この問題は、これまでに発表されたミセスの楽曲にも通じるものがある。大森が書く歌詞には、傷ついた人や生きづらさを抱えた人に寄り添って、励ますようなものが多い。人間には弱い部分もあるし、思い通りにいかないこともある。それでも自分自身を受け入れて、前向きに生きていこうというメッセージは、多くのファンの共感を集めてきた。

ミセスの表現が抱える“限界”が露わになった

ただし、そこには1つの限界も感じられる。ミセスの歌詞では、苦しみを抱える人の思いが丁寧にすくい取られる一方で、その苦しみがなぜ生まれるのか、どうすれば状況を変えられるのかという問題にまで踏み込むことは少ない。つらいことがあっても大丈夫だと励まし、今の状況を肯定するように呼びかける。

しかし、何が大丈夫なのか、何を根拠に希望を持てるのかという点は、必ずしも明確に示されない。言葉の響きは優しくても、その言葉によって何か新しい認識が得られるかというと疑問が残る。

もちろん、ポップソングに人生の具体的な解決策を求めるのは筋違いだという意見もあるだろう。音楽には、具体的問題を解決するのではなく、苦しんでいる人の心を一時的に楽にする役割もある。しかし、それだけでは深みがなくて物足りないと感じる人もいる。

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