子どもが物心ついて自我が芽生えてくると、親が動けば動くほど、子どもは動かなくなっていくものなのです。ですから、親は無理して頑張る必要はないのです。ありのままでいいのです。
そして、ご自身の不完全さを許せるようになると、不思議なことに、お子さんの不完全さも許せるようになっていきます。
スマホをやめられないこの子も、これでいい。
約束を守れないときがあるこの子も、今はこれでいい。
親御さんの心の中でこの変化が起きた瞬間、お子さんは敏感にそれを感じ取ります。そして、「自分はありのままで受け入れられている」と感じた子どもは、自分から動き出す力を取り戻していくのです。
自分を満たす時間が、子どもとの関係を柔らかくする
親の自己肯定感を育てる具体的な方法について、もう一つお伝えしておきます。
それは、ご自身の「好きなこと」「やりたいこと」に、時間を使うことです。子育てに追われている親御さんの多くは、「自分の時間」を犠牲にしてこられました。「子どもが小さいうちは仕方ない」「家族優先が当然」と思いながら、ご自身の趣味や好きなことを後回しにしてきた方が、本当に多いのです。
しかし、ここに落とし穴があります。
ご自身を犠牲にすることに慣れてしまうと、無意識のうちに「私はこんなに我慢しているのに」という感情が溜まっていくのです。すると、「私がこんなに頑張っているのだから、あなたも頑張りなさい」と他者にも同様の状態を求め出すのです。そして、この感情が、子どもへのイライラに姿を変えて噴き出してきます。
ですから、どうかご自身の「好きなこと」に、少しずつ時間を使うようにしてください。読書でも、映画でも、散歩でも、カフェでのお茶でも、何でも構いません。短い時間でいいのです。それを日常の一時に入れることで、ぐっと心が変わっていきます。「自分を満たす時間」を持つことが、巡り巡って、お子さんへの関わり方を柔らかくしていきます。



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