新生Leminoが目標とする「有料会員500万人超」は、まさにドコモが過去に達成した数字であり、Netflixを追う国内勢の筆頭、U-NEXTの現在の会員規模に迫る数字です。サービスの料金や仕組みも異なるため、単純には比較できませんが、かつて国内市場をリードしたドコモが、今度はU-NEXTを追いかける挑戦者になったのです。
一方、WOWOWにとっても、今回の共同事業は新たな挑戦です。有料放送の加入者減少という課題を抱える同社は、配信事業の強化を進めています。自社で新たなサービスを立ち上げるという選択を取らずに、既存のLeminoを活用して、新しい視聴者の獲得を目指すというわけです。
「LeminoでWOWOWが観られる」は武器になるのか
では、新生Leminoは何を武器に勝負しようとしているのでしょうか。記者説明会後に田中氏にWOWOWの何を評価しているのか直接尋ねると、その答えは「オリジナルドラマのクオリティーの高さと、オリジナル作品の制作力」というものでした。新生Leminoが最大の売り文句として掲げるキャッチフレーズ「LeminoでWOWOWが観られる!」にも、その期待が表れています。
先述した、製薬業界を舞台にした新作ドラマ『MR』を見れば、納得できます。久坂部羊の原作は「MR版・半沢直樹」とも言われていますが、第1話からまさにその味わい。患者ファーストを貫く、向井理演じる主人公の立ち回りは痛快で、命と利益をめぐる葛藤も織り込まれた正義感あふれたドラマです。


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