最初の1分間だけでいいので、親の正解を脇に置いてください。「早く宿題してほしい」を脇に置き、「なぜ今、ゲームから離れられないのか」に好奇心を持つ。「このステージが面白いんだね。どこまでいったら区切りつきそう?」と、子どもの文脈に入り込んでから提案するのです。
遠回りに見えて、それが最短の近道
冒頭の公園のエピソードで、もしあのママさんが「OK、もうちょっと遊んでおいで〜」と言えていたら、その後の15分は親子の幸せな時間になっていたはずです。長時間の説得に費やすより、よほど短く、よほど穏やかに「帰る」というゴールにたどり着けたでしょう。
「迎えに行く」のは、忍耐がいります。自分の正しさを主張して力で従わせる方が、短期的には楽で早いかもしれません。
しかし私たちは子どもと「今日」だけを生きているわけではありません。10年後、20年後と続いていく、長い家族の物語があります。
親が何度も子どもの心まで降りていき、迎えに行ったという事実は、子どもの心に深く刻まれます。「どんな時でも、親は自分の味方でいてくれた」―この確信こそが、思春期の嵐を乗り越え、自立して社会に出ていくための最強の安全基地になるのです。
「こっちに来なさい」と叫ぶのをやめて、そっと隣に座ってみる。そこから見える景色は、今までとは全く違ったものになるはずです。


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