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その後もマンションは建てられてきたが、いずれも個別の敷地での建設である。洗足駅周辺では、住民や地権者が協議会をつくり、駅前を一体的につくり変えようとする動きは生まれていない。
再開発を必要としない街
ここまで見てきたように、洗足が再開発されない理由はひとつではない。いくつもの要因が重なり、街を大きくつくり変えるきっかけが生まれなかったのだ。
根底にあるのは、100年前に田園都市株式会社が描いた街の姿だろう。整えられた道路と区画、駅を中心に伸びる大通り。土地が細分化され、住む人が入れ替わっても、街の骨格は変わっていない。
洗足は「再開発されない街」というより、「再開発を必要としない街」なのかもしれない。
参考文献
富岡丘蔵『目黒界隈 郷土随筆』1961
東急不動産株式会社『街づくり五十年』1973
山本和夫ほか『目黒区史跡散歩(東京史跡ガイド10)』1977.12
日本住宅総合センター『世代交代からみた21世紀の郊外住宅地問題の研究 戦前及び戦後の郊外住宅地の変容と将来展望(日本住宅総合センター調査研究リポートno.84098)』1985.12
東京都目黒区土木部公園緑地課『街を見る・知る・耕す 目黒区みどりの散歩道整備マニュアル』1989.2
福島富士子『生活関連施設整備からみた戦前期東京郊外の私鉄による沿線住宅地開発の研究 東京横浜電鉄を例として』1998
坂上正一『東急全線古地図さんぽ 懐かしい東急沿線にタイムトリップ』2018.4
目黒区都市整備部都市計画課『目黒区都市計画マスタープラン』2023.4
『東急100年史(WEB版)および関連社史・事業史』2026.10.19閲覧
『洗足商店街 公式サイト』2026.10.19閲覧


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