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《日本人なら知っておきたい》なぜ「松竹梅」の筆頭は松?縁起がよくて見どころたっぷり「松柏盆栽」の鑑賞ポイント

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松の盆栽
なぜ「松竹梅」の筆頭は「松」なのでしょう?(宮内庁蔵/写真:扶桑社)
  • 依田 徹 遠山記念館 学芸課長/博士(美術)
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では皆さん、二葉松であるアカマツとクロマツの違いはわかるでしょうか? おそらくあまり気にしたことがないと思います。

葉が2枚に分かれるのは共通しているのですが、実はその違いは樹皮の色にあります。その名の通り、アカマツは樹皮が赤く、クロマツは黒いのです。

古木になってくると樹皮が層を重ねていてなかなか一目ではわかりませんが、よく見ると樹皮の色の違いに気づきます。

クロマツは「男松(おまつ)」とも呼ばれ、力強い樹が多いです。また潮風に耐性があるため、海岸でも育ちやすいという特徴があります。このため海岸の風景をイメージした盆栽であれば、主にクロマツを用います。

逆にアカマツは「女松(めまつ)」と呼ばれ、やや穏やかな印象があります。潮風には弱く、海岸よりも内陸部に多く自生しています。

先に説明したとおり、二葉松の葉は長く伸びるため、ゴヨウマツに比べると盆栽にした時に少し間延びした印象になります。しかし、盆栽界ではこれを克服する技術、「短葉法」を開発しています。

マツは春先に新芽を伸ばすのですが、6月から7月にかけてこの新芽を切ると、また新しい芽が出てきます。するとこの2番目の葉は、あまり成長せずに短いままで止まるのです。

この性質を使って葉を短くすることで、アカマツやクロマツでも大木を縮めたような印象を生み出すことができるのです。

重厚感のある「岩石性」のクロマツ

またアカマツ、クロマツの中でも特殊なものとして、「岩石性」があります。これは年数を重ねた幹肌が、分厚く盛り上がり、深い割れ目を作るという個体です。

幹肌が成長すると、厚さが2センチメートルを超えることもあり、まるで洋菓子のミルフィーユのようです。遺伝的な特徴であるため、最近では接ぎ木で増やしているそうです。

岩石性は重厚感があるため、やはりアカマツよりもクロマツが好まれて増やされてきました。

ただ盆栽として難しいのは、幹や樹皮に引けをとらないだけの、枝の力強さが求められるという点でしょうか。

このため職人や愛好家は何年もかけて枝を伸ばし、全体のバランスを取るように育てていくのです。

同じようにクロマツの変種として、ニシキマツ(錦松)があります。こちらは樹皮から「翼」と呼ばれる板状の突起が出るというもので、この特徴が落葉樹のニシキギの樹皮に似ているため、この名があります。

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