有料会員登録
ライフ

開きっぱなしの改札に「この国は人を疑わない」と感動…「日本は冷たい国」と思っていたスペイン人家族が驚いた"普通"の光景

12分で読める
盆踊り
田舎の盆踊りにも参加したスペイン人家族。「スペシャルな経験だった」と語る(写真:Vanesa Del Castillo提供)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES

だから運転前の1杯は「違法ではない」という感覚が、スペイン社会に根づいているのだ。

もっとも、スペインでもこの感覚は変わりつつある。交通総局(DGT)は、基準値を0.1mgまで引き下げることを目指している。2026年3月に議会で一度否決されたが、再び実現を目指す動きが続いている。

こうした日本の秩序に戸惑うことはあっても、ふたりの心にいちばん残ったのは、別のものだった。

日本に来て初めて知ったという「もんじゃ焼き」。「何これ?」と言いながら食べ、想像を超えるおいしさに驚いた。日本で食べた中で寿司の次に好きになったという(写真:Bruno Ochaita撮影)

日本人のもてなしに触れて

日本に来る前、ふたりはこの国を、少し「冷たい」場所だと想像していたという。

日本にはハグの文化がない。人との身体的な接触も少ない。頬にキスをして挨拶するスペイン人からすると、礼儀は正しくてもどこか距離のある人々に思えた。「親しさをどう表現するのか、見当がつかなかった」という。その予想は、旅の中で何度も裏切られた。

最初に気づいたのは、東京のアパレルショップだった。

ブルーノ「たくさん回ったけど、店員さんがフレンドリーで、本当に親切でした。リラックスできる雰囲気を作ってくれて、欲しいものも何でも見せてくれた。若い人たちばかりだったけど、プロフェッショナルという感じがしました」

旅の後半、能登半島の小さな海辺の町を訪れた。そして、旅の間ずっと探していた郵便局を、ようやく見つけた。スペインの知人に、絵を描いたはがきを送りたかったのだ。ただ、はがき一枚を送るだけ。それだけのはずが、思いがけず温かい時間になったという。

海辺の町では、海水浴も楽しんだ(写真:Bruno Ochaita撮影)

ブルーノ「窓口の方は日本語しか話せなかったけれど、身振り手振りを交えて、丁寧に対応してくれました。途中で、一緒に写真も撮って、責任者らしき男性がアヒルの人形をプレゼントしてくれました」

「本当に気持ちの良い人たちでした」とブルーノは笑顔を浮かべた。

郵便局でもらったアヒルのぬいぐるみ(写真:Vanesa Del Castillo提供)
6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数