2.「怒らない子」より「怒ったときに対処できる子」に
怒りは、自分の思いが通らないとき、不公平だと感じたとき、失敗して悔しいときなど、さまざまな場面で生じる感情です。怒りを感じること自体が悪いわけではありません。
大切なのは、怒りを感じないようにすることではなく、その気持ちにどう対処するかを学ぶことです。
一方で、怒りに任せて人を叩いたり、物を投げたりする行動は止める必要があります。
例えば、きょうだいにおもちゃを取られて叩いてしまったとき。
「おもちゃを取られて、嫌だったんだね。でも、叩くのはダメだよ」と、気持ちは受け止めながら、してはいけない行動を明確に伝えましょう。
落ち着いてから、「どうしたら嫌だったことを伝えられるかな?」と一緒に考え、「今、使っているから、終わるまで待ってね」といった言葉を練習するのもよい方法です。
感情を認めることは、どんな行動も許すことではありません。自分の気持ちを大切にしながら、相手の気持ちにも配慮し、よりよい方法を選べるようにお手伝いができるとよいでしょう。
「本当はどうしてほしかった?」
3.イライラのきっかけ「トリガー」は、その子らしさを知るヒント
子どもの感情調整を支えるために、イライラするきっかけ(トリガー)に気づくことも大切です。
例えば、こんな様子はありませんか?
• 急な予定変更があると、泣いたり怒ったりする。
• 負けると悔しくて、ゲームを投げ出してしまう。
• 学校から帰ると、些細なことでイライラする。
• 大きな音や人混みの中で、不機嫌になりやすい。
その背景には、失敗への不安、見通しが立たないことへの戸惑い、疲労、感覚的な不快さなどが隠れている可能性があります。
例えば、帰宅後にイライラしやすい子は、学校で頑張りすぎて疲れているのかもしれません。予定変更が苦手な子は、事前に見通しを伝えることで安心できる可能性があります。
もちろん、行動だけから原因を特定することはできません。子どもの様子を観察しながら、何に困り、何を必要としているのかを理解していきましょう。
疲れがきっかけなら休息を確保する、予定変更が苦手なら早めに知らせるなど、環境や関わり方を工夫することも、感情調整を支える方法の一つです。


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