4.「本当はどうしてほしかった?」から次の行動を考える
イライラのきっかけが分かってきたら、次はどうすればよかったのかを一緒に考えてみましょう。
例えば、友達におもちゃを取られて怒った子どもに、
「本当はどうしてほしかった?」
「次に同じことがあったら、どう伝えようか?」
と問いかけてみます。
「勝手に取らないでって言いたい」「使い終わるまで待ってほしい」と答えたら、伝え方を一緒に練習してみましょう。
大切なのは、大人がすぐに正解を教えるのではなく、子ども自身が気持ちや願いに気づき、解決方法を考えられるように支えることです。
まだ気持ちが落ち着いていないときや、言葉で説明することが難しいときは、無理に問いかける必要はありません。大人が気持ちを代弁したり、選択肢を示したりしてもよいのです。
また、助けを求める、その場を離れる、休憩するといった方法もあります。自分の気持ちを理解し、状況に合った対処法を考える経験は、問題解決力やコミュニケーション能力を育む機会にもなります。
いつも完璧に対応しようとしなくて大丈夫
5.感情を整える経験が、レジリエンスを支える
レジリエンスとは、困難やストレスに直面したとき、状況に応じて対処し、回復したり適応したりしていく力です。何があっても落ち込まないことでも、いつも前向きでいることでもありません。
自分の気持ちに気づき、対処法を考え、必要なときには誰かに助けを求めながら、次の一歩を踏み出せることが大切です。
レジリエンスには、感情を整える力だけでなく、問題解決力や柔軟な考え方、周囲とのつながりなど、さまざまな要素が関係しています。
子どもが癇癪を起こしたとき、親が気持ちを受け止め、一緒に落ち着く方法を探し、次の対処法を考える。こうした経験は、自分の気持ちを理解し、困ったときに対処法を考え、必要に応じて助けを求める力を育む機会になります。
そして、忘れてはならないのが、親自身の気持ちです。
子どものイライラや癇癪に向き合う日々は、決して簡単ではありません。親だって疲れている日もあれば、感情的になってしまう日もあります。
いつも完璧に対応しようとしなくても大丈夫です。落ち着いてから「さっきは大きな声を出してごめんね」と伝え、もう一度関係を築き直すこともできます。
大切なのは、一度も失敗しないことではなく、親子で少しずつ感情との付き合い方を学んでいくことです。
イライラする気持ちを入り口に、自分を知り、対処法を考え、周囲とつながる力を育てていく。その積み重ねは、子どもが自分らしさを大切にしながら困難を乗り越えていくためのレジリエンスを支える一助になると考えられます。
子どもの感情は、ただ抑え込むものではありません。感情を理解し、上手に付き合う方法を、親子で一緒に育てていきたいですね。



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