子どもがイライラに上手に対処できるようになってほしい。そんな親御さんに知っておいていただきたいのは、自分の感情を整える力は、最初から子ども一人で身につけられるものではないということです。
イライラや癇癪を、ただ「なくすべき行動」として捉えるのではなく、子どもの心の成長を支える機会として考えてみましょう。
まずは大人自身も少し深呼吸をしてから
1.感情を整える力は、親子で一緒に育てていく
自分の感情や行動を、状況に応じて調整することを「自己調整」といいます。例えば、ゲームで負けて悔しくて物を投げたくなっても、まずは深呼吸をしたり、気持ちを言葉にしたりして対処することです。
しかし、子どもはまだ発達の途中にあります。感情が大きく高ぶると、自分の状態に気づき、衝動を抑え、適切な行動を選ぶことは簡単ではありません。
そんなとき、支えになるのが安心できる大人の関わりです。大人が子どもの感情調整を支えることを「協働調整」といいます。
例えば、遊びを終わりにできず、子どもが泣き叫んでいるとき。まずは大人自身も少し深呼吸をしてから、「まだ遊びたかったんだね」「楽しかったから、終わりにするのが嫌だったんだね」と、子どもの気持ちを言葉にしてみましょう。
少し落ち着いてきたら、「一緒にゆっくり息を吐いてみようか」と、気持ちを整える方法を提案してみます。大切なのは、無理に感情を抑え込ませることではなく、安心できる大人との関わりの中で、落ち着きを取り戻す経験を重ねることです。こうした経験は、子ども自身で気持ちを整える力の発達を支える一助になると考えられています。


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