有料会員登録
ライフ

2週間で4羽も…水族館のペンギンが相次ぎ怪死、最初の検査で見逃された「鳥マラリア」の、血管に潜んでいた小さな証拠

7分で読める
ケープペンギン
相次ぐペンギンの怪死。獣医病理医が見つけ出した「原因」とは…(写真:Michiko Design/PIXTA)
  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者

INDEX

飼っている動物が病気になったら、動物病院に連れていきますよね。動物病院には外科、内科、眼科など、さまざまな専門領域の獣医師がいますが、獣医病理医という獣医師がいることを知っていますか?
この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。
※本連載が書籍『獣医病理医が解き明かす動物の“死”のナゾ ぼくのネコはなぜ死んだの?』(東洋経済新報社)になりました! 2026年11月18日発売予定です。

2週間で4羽のペンギンが連続死

連載が書籍『ぼくのネコはなぜ死んだの?』になりました!(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら)

「飼育しているケープペンギンが、2週間のうちに4羽も死亡してしまって……。セカンドオピニオンをお願いできますか」

ある水族館の獣医師さんからの依頼でした。

その水族館では20羽ほどのケープペンギンを飼育していましたが、8カ月齢から4歳までの若い個体4羽が立て続けに突然死。うち1羽は死亡する直前にけいれんを起こしたとのことでした。

短期間に若い個体が相次いで死んだとなれば、感染症や中毒など、群れ全体が危険にさらされている可能性もあります。水族館では組織検査のため、すでに4羽を解剖し、採取した臓器を病理検査機関に送っていましたが、そこで死因は特定できなかったといいます。

しかし、ほかのペンギンが今も飼育されている以上、連続死を原因不明のままにしてはおけません。そこでぼくにセカンドオピニオンを依頼した、とのことでした。

2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数