この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。
2週間で4羽のペンギンが連続死
「飼育しているケープペンギンが、2週間のうちに4羽も死亡してしまって……。セカンドオピニオンをお願いできますか」
ある水族館の獣医師さんからの依頼でした。
その水族館では20羽ほどのケープペンギンを飼育していましたが、8カ月齢から4歳までの若い個体4羽が立て続けに突然死。うち1羽は死亡する直前にけいれんを起こしたとのことでした。
短期間に若い個体が相次いで死んだとなれば、感染症や中毒など、群れ全体が危険にさらされている可能性もあります。水族館では組織検査のため、すでに4羽を解剖し、採取した臓器を病理検査機関に送っていましたが、そこで死因は特定できなかったといいます。
しかし、ほかのペンギンが今も飼育されている以上、連続死を原因不明のままにしてはおけません。そこでぼくにセカンドオピニオンを依頼した、とのことでした。



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