36万4800円(税込)の折りたたみiPhoneを手にして1週間。筆者がいちばん長く続けていたのは、映画を観ることでも、電子書籍を読むことでもなかった。
iPhone Duoを開き、縦向きにして、ひたすら文字を打つ――。画面が大きくなれば、動画も読書も仕事も変わりそうだ。新しい形には、使ってみたいと思わせる力がある。だが実際に生活へ持ち込んでみると、その期待がいちばんはっきりした形になったのは「両手の親指で気持ちよく文章を書ける」という体験だった。
iPhone Duoは、日本を含む世界各国で10月23日に発売される。価格は256GBモデルで36万4800円から。内側に7.6インチ、外側に5.4インチのディスプレーを備え、iPhone 18 Proと同じA20 Proチップを搭載する。
この価格と形を、自分の日常の中でどう評価するか。発売前の実機で見えてきたのは、開いて使う楽しさと、使い慣れたiPhoneから変わる細かな所作だった。
大画面の効果を実感、しかし閉じた画面には課題も
筆者がいちばん楽しみにしていたのは、実はキーボードだった。AIに指示を出す、原稿を書く、メッセージやチャットに返信する。スマートフォンで文字を入力する場面は多い。
Duoを縦長に開くと、iPad miniのように両手の親指でQWERTYキーボードを打てる。パソコンと同じ配列でローマ字入力を続けながら、書いている文章を表示する領域も十分に確保できる。この組み合わせが、筆者の手にはしっくりきた。
閉じた状態でも、キーボードはこれまでのストレート型のスマートフォンより幅広く、打鍵そのものはしやすい。ただ、入力を始めると文章を表示する部分が小さくなってしまう。指を動かしやすいことと、文章を読み返しながら書きやすいことは、閉じた状態では両立しなかった。


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