これぞ、これまでなかった新たな出店余地の開拓であり、さらにはハイブリッドの効果で、生鮮品という新たな取り扱いジャンルも含めれば、想定上の日販上昇を実現できる可能性はある。ちなみに首都圏の話ではあるが、生鮮品を取り扱う「まいばすけっと」はすでに平均日販でセブン-イレブンを超えているのだという。ローソンは出店余地の拡張、かつ、日販セブン越えにも可能性を拓いたと言っていいだろう。
ローソンの一見すると地味な取り組みの威力
ローソンの、この一見すると地味な取り組みは、華やかなファミマのさまざまな施策をはるかに上回る成長余地を生み出す可能性がある。そう考えれば、なぜ、セブンやファミマが同様の準備をしないのか不思議でもある。
だが、セブンには海外事業セブン-イレブン・インクのニューヨーク上場という大きな課題があり、こうした地味な施策をやっている暇はなさそうだし、ファミマは巨大商社、伊藤忠の構想の下にある。伊藤忠にとってはセブン銀行だけではなく、セブンとファミマが統合する未来が望ましいであろう。
それはそれでものすごい話なのだとは思うが、そんな空中戦の成否は、流通アナリストが口を挟む話でもなさそうだ。そう考えると、人口減少、高齢化に取り組みながら、自らの力で成長余地を作り出そうとしているローソンの戦略は、コンビニ業界の新たな成長モデルとなりうるのか。その真価が試されるのはこれからだ。


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