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大阪府内各地で開催されている「だんじり祭り」で、だんじりの横転事故が相次ぎ、男性2人が死亡、関係者16人が重軽傷を負ったことが大きな波紋を呼んでいる。
例年、マスメディアで話題になる祭りだが、今回は死亡事故が連続したことと、その凄まじい現場の様子を切り取った動画がSNS上で拡散されたことから、「安全性に問題がある」「人命軽視ではないか」といった批判の声が上がった。
報道によれば、横転はいずれも、勢いよく曲がる見せ場「やりまわし」の際に発生した。だんじりのバランスを取る役「たかり」を務めていた50代の男性などが下敷きになり亡くなった。だんじりの重さは約4トンだったという。
参加者が「死の可能性を含むリスク」を引き受ける
起こった出来事だけを見ると、惨事そのものであり、人の営みである以上避けることができた点にのみ意識が向かいがちになるが、文化人類学的な視点からは、近代社会でありながらいまだ「祭り本来の法外な空間」を維持していることに対する単純な驚きがある。
「日常の法・秩序・安全規範が一時的に括弧に入れられる」「『やりまわし』という、明らかに制御不能になりうる行為が『見せ場』として肯定される」「参加者自身が『死の可能性を含むリスク』を引き受け、それを共同体の連帯や『男らしさ』『町の誇り』の証明に変換する」「観客もまた、その危険性をある程度織り込み済みで眺め、時に喝采する」――これらはすべて先の定義を満たす重要なポイントだからだ。


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