一方で、もともと主力だったITサービス事業は、AIの社会実装が進むにつれて大きな課題が見え始めている。
NTTはグループ再編などを通じ、ITサービス領域では世界5位の事業規模を築いている。ただ、海外事業を統括するNTTデータインクのアビジット・ドュベイ社長は、「現在はAI時代にいかに主要プレイヤーの1社になれるかという『再創造』の段階を迎えている」と話す。
NTTデータGはITサービス事業において、とりわけ国内では金融、公共、製造業などの顧客と深い関係を築き、顧客の要望に応じたシステムの構築・運用を得意としてきた。多くのエンジニアを必要とするシステム構築で、その報酬体系は「人月型」が長年基本だった。端的にいえば、どれだけの人員がどれだけの期間働いたかで売り上げが決まる仕組みである。
ところが世界で開発が進むAIは、従来の前提を崩そうとしている。ソフトウェア開発などをAIが代替していけば、これまで人手に依存してきたシステム構築の在り方は一変し、NTTデータGが手がけるビジネスの価値も揺らぐ可能性がある。
現場でのAI実装に見いだした勝機
「AIによってIT業界がディスラプト(破壊)されるのではないか」――。そんな危機感が急速に広がる中、NTTデータGの経営陣は自社事業の強みを生かしたAI時代の戦略を模索してきた。
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