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「真面目な人は浮かばれない」 地元報復疑惑の簗農水相をかばう高市首相、「働いて返せ」に欠けた国民不在の大義

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簗農水相
10月8日の参院本会議で答弁する簗農水相。その視線は多くの時間、原稿に向いていた(写真:時事)
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「政権与党の議席でなくなった地域、その地域の予算はごっそり削られますよ」

赤いウインドブレーカーを着て自分の名前が入ったたすきをかけ、「必勝」の鉢巻きをしめた簗氏が、駐車場で選挙演説している動画が残っている。

しかし、簗氏が栃木3区で渡辺氏に敗退した後の同選挙区内での道路予算は、簗氏を応援した那須町で34%、那須塩原市で11%増額された。選挙での勝敗ではなく、「簗氏を支持したかどうか」で配分が決まったと見るほうが適切だ。

だが、これも「虎の威を借る狐」にすぎないのではないか。

「仲間を守る」高市首相の信条

高市首相は「私の大事なヤナちゃん」を守る決断を下した(写真:ブルームバーグ)

衆院選で簗氏が最大限にアピールしたのは、高い支持率を誇る高市首相との関係だった。高市首相は投票日の2日前に那須塩原市に入って簗氏を応援したが、その日程はわずか2日前に決まった。簗氏側から猛烈な選挙要請があったためだった。

「とにかく私の大事なヤナちゃん、私の知恵袋のヤナちゃん、いなかったら大変です!」

会場になったJAなすの本店前で、紺色のダウンジャケットを羽織った高市首相は声を張り上げた。

そして高市首相は9月17日、内閣改造で簗氏を農水相に任命した。農水省出身の鈴木憲和前農水相は生産者重視の考えで、米価が高騰した昨年放出した備蓄米の買い戻しに積極的だった。物価上昇を抑えるために、買い戻しに消極的な高市首相とは、今年夏ごろから隙間風が吹いていた。

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