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「真面目な人は浮かばれない」 地元報復疑惑の簗農水相をかばう高市首相、「働いて返せ」に欠けた国民不在の大義

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簗農水相
10月8日の参院本会議で答弁する簗農水相。その視線は多くの時間、原稿に向いていた(写真:時事)
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ここで簗氏が言う「まともで真面目な人」とは誰のことか。粛々と自分を支援し続けている支持者を指すのか。それとも、驚異的な高市旋風が吹き荒れた2月の衆院選で、投票日の2日前に高市早苗首相に応援に入ってもらったにもかかわらず、新人候補の渡辺真太朗氏に4508票も差をつけられ、比例復活でかろうじて首がつながった自分自身のことなのか。

簗氏は、その前日には那珂川町支部での会合で「建設業界は自分を応援しなかった。なぜ私が持ってきた予算を受注するのか」とも発言した。2月の衆院選で渡辺氏を応援した建設業界は、簗氏側からの「ポスターを貼ってほしい」という依頼を断っていた。

野党は国会論戦で徹底追及の構え

国土交通省は黒田昌義官房長(当時)が議員会館内の簗事務所に呼び出されたことを公表したが、黒田氏は「細かいメモもなく、はっきりと覚えていない」と答えたという(写真:kash*/PIXTA)

「道路予算については、私が影響を及ぼしたかのような発言をしたのは、一議員として地元のために一生懸命に取り組んできたという思いと同時に、参加者の気持ちに応えようという思いから、事実と異なる発言をしてしまった」

10月8日の参院本会議と衆院本会議で、その責任について質問され、壇上に立った簗氏はほぼ顔を上げずに原稿を読んだ。那須烏山市と那珂川町の道路予算を国交省に問い合わせたのは、ただ「地元の要請に応えたもの」とし、発言を撤回するとともに、農水相辞任を否定した。

ただ、「国交省に対する働きかけはなかった」とする簗氏の言葉を信じる人は多くない。

国土交通省は10月6日に会見を開き、予算額決定前の2月中旬に黒田昌義官房長(当時)が議員会館内の簗事務所に呼び出されたことを公表。調査によると、黒田氏は「細かいメモもなく、はっきりと覚えていない」と答えたというが、官房長が1人で議員会館に説明に行くはずもなく、「メモが残っていない」というのは奇妙だ。

また黒田氏だけでなく、佐々木紀国交副大臣(当時)も簗氏から問い合わせを受けたというから、単なる数字の問い合わせだけだったというのは不自然だ。

民主改革の会の長妻昭衆院議員は10月7日夜のBS番組で「(問い合わせがあったことは)事務次官まで報告がいっていると聞いている」と発言。国会論戦で追及する構えを見せている。

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