今回、そんな人間の本質に進化心理学で迫り、左派と右派、女性と男性、集団主義と個人主義など、ヒトとその社会を「つながり」と「自主性」という2つの欲求の綱引きで説明するとともに、現代人の不幸の原因はこの2つの欲求のバランスの崩れにあると指摘する『誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい:つながりと自主性の進化心理学』について、ティネクト代表取締役の安達裕哉氏に話を聞いた。2回にわたってお届けする。
自主性の高い組織と、つながりを重視する組織
『誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい』は、つながりと自主性をきちんとした研究の対象にしているところが新鮮でした。定性的に語られていることが多いテーマですが、定量的に検証したり、統計を引用したりしているので議論が深まりそうです。
私が従事しているコンサルティングの世界は、個人の裁量で仕事をしているというイメージがあり、コンサルティング会社はとりわけ自主性が強い組織といえるのかもしれません。
一方、かつて私がお邪魔させていただいていた国内の会社は、つながりが重要であるということをおっしゃる方が多く、「調整に時間がかかってしまう」「正しいとは分かっていても、できるかどうかは別問題ですね」という話がよくありました。
製造業では、午後3時には必ずみんなでラジオ体操をする会社もあります。つながりを保つ目的というより、午後になると眠くなって、危ない事故が起こりやすくなるからという意識かもしれません。



※ログイン後、コメント入力が可能です。