今回、そんな人間の本質に進化心理学で迫り、左派と右派、女性と男性、集団主義と個人主義など、ヒトとその社会を「つながり」と「自主性」という2つの欲求の綱引きで説明するとともに、現代人の不幸の原因はこの2つの欲求のバランスの崩れにあると指摘する『誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい:つながりと自主性の進化心理学』について、作家・心理カウンセラーの五百田達成氏に話を聞いた。
「つながり」と「自主性」の綱引き
私は昨今の恋愛離れや晩婚化、孤独死といった問題や、社会心理学的な事象に関心があり、本書の『誰かと一緒にいたいけど、1人になりたい』というタイトルを見たときに「ああ、なるほど」と惹きつけられました。
本書は、誰かと一緒にいたいという「つながり」と、1人になりたいという「自主性」という、相反する2つの欲求のバランスや葛藤をテーマとしていますが、人間関係やこの社会のあり方に関する大抵のことは、この2つの欲求の綱引きで説明できてしまうのではないかと感じたからです。
つながりと自主性のどちらを優先するか、その傾向は人それぞれです。私自身はどちらかというと「自主性」を求める気持ちが強いほうだと自認していますが、会社員ではなくフリーランスとして働く、野球ではなくテニスを趣味とするなど、今までの人生を通して、自分にとって居心地のよいバランスを見つけようとしてきたのだと思います。



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