ここまでの例に共通しているのは、日本語の単語を英語の単語に置き換えるだけでは、本当に伝えたいことは残らない場合があるということです。
翻訳家は、その言葉がどんな場面で、どんな気持ちから発せられ、作品の中でどんな役割を果たしているのかを考えます。
そのうえで、英語の言葉を選んでいるのです。
翻訳は「単語の置き換え」ではなく「意味の選択」
だから翻訳を見るときは、単に「正解の英語を確認する」だけではもったいない。
まず、自分ならどう訳すかを考える。次に、実際の翻訳を見る。そして、「なぜこの単語を選んだのか」「何を残し、何を変えたのか」を考えてみる。
それだけで、disqualificationとfailureの違いも、eatとdevourの違いも、ただ暗記するより深く理解できるようになります。
辞書が教えてくれるのは、訳語の候補です。最後にどの言葉を選ぶかを決めるのは、文脈です。
英語の勉強がつまらないと感じている人は、ぜひ一度、好きな小説や漫画、アニメ、音楽の英語版をのぞいてみてください。
「自分なら、どう訳すだろう?」
その問いを持つだけで、英語は「覚えなければならないもの」から、「考えるほど面白くなるもの」へと変わっていくはずです。


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