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たとえば、漁船に搭載されているレーダーや、マンションの火災報知器を思い浮かべてみましょう。2つともある目的(マグロ、安全)のために設計された道具です。この道具は昼夜を問わず鳴り続けるほうがいいのでしょうか?
もちろん違いますよね。
レーダーは、マグロの群れが現れるときだけ船長に伝えてくれて、普段は黙っていないといけません。つまり、適切なタイミングで、正確に鳴らすことがポイントでしよう。
状況によって反応を変える弁別力。レーダーや感情のような道具が絶対にもっているべき特性です。2つの作動法は実は似ています。必要な行動を準備させるところです。
快の経験(よい、うれしい)は「前進」信号だし、不快経験(怖い、恐ろしい)は「後退/停止」せよという信号です。状況とは関係なしにGO信号(幸福感)を乱発してはいけない。(259〜260ページより)
感情は「味覚」に似ている
また、感情という経験は、苦味、酸味、甘味などの「味覚」と似ているところがあるとも指摘する。つまり味覚は、「その食べ物に毒はないか」「腐っていないか」「幸せな甘味はあるか」「なにを食べたときに吐き出すべきか」などを決定するための重要な信号だということだ。「腐ったものを食べても甘いと感じる舌は不良品」だという指摘は理にかなっている。
感情は、脳という舌で世界を味わうものだという考え方なのである。
私たちは、いつも幸せになりたいと願いながら生きていますが、感情の機能を理解するなら、それは少々幼稚な望みかもしれません。
悲しみ、怒り、失望や絶望も日常の問題を解決するために必要な経験であり、多彩な感情を適時に感じるというのは、自分の脳がきちんと作動している証拠。実はありがたいことなのです。(261ページより)
Q:遺伝的な影響が大きいということは、幸せは変化しないのですか?
遺伝的な影響と幸せの変化は関係がないそうだ。だがそれは、一般人のみならず、心理学者もときどき混同する部分でもあるらしい。
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