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ライフ #浪人したら人生「劇的に」変わった

「人生は意外と先が長い、40代でもう1周できる」48歳で美大受験した男性の"捨てきれなかった憧れ"

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48歳で多摩美術大学統合デザイン学科に入学し、現在同大学3年生の青田努さん
48歳で多摩美術大学統合デザイン学科に入学し、現在同大学3年生の青田努さん(写真:青田さん提供)
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こうして青田さんは、2023年3月に、5年半ほど勤めたLINE株式会社を退職し、4月から美大受験対策のためデッサン未経験のまますいどーばた美術学院へ入学します。

美大に進学する時間的・経済的な面はどうにかできたものの、「美大に実技で入学できるだけの実力」という「能力」も必要でした。

同じ時期に入学を問い合わせた複数の美術予備校からはメールだけで年齢を理由に断られましたが、すいどーばた美術学院は面談の機会を設けてくれて、入学するにいたったそうです。

ひとつひとつ課題を乗り越えた青田さんでしたが、最も深刻だったのは「やらなければいけない理由(必然性)」でした。挑戦をするうえでの3大リソース「時間」と「お金」はどうにかなったものの、残りの1つ「体力」は今が最大値となります。特に美術やデザインは身体性をともいます。

「体力は、これから先は加齢とともに落ちていくだけ。であれば、なるべく早くとりかかる必要があると考えました」

受験では背景が真っ黒のデッサンを描いた。B系の鉛筆を総動員した(写真:青田さん提供)

48歳で多摩美術大学統合デザイン学科に入学

こうして青田さんは、週6で予備校に通い続けながら、書籍執筆や自分の会社の仕事も並行して過ごします。この激動の1年を、青田さんは「楽しい地獄」と振り返ります。

「何からしていいか分からないレベル1の状態でした。そもそも周囲の多くは18歳で、そこに47歳のおっさんがいるわけです。完全にアウェイの環境で、しかも周囲は一度美大受験を経験しているので、出遅れている状態からのスタート。登校前にデッサン動画を観たり、翌日のモチーフが分かっている場合は入念に予習しました。毎日が新鮮で、真剣で、楽しかったです。数年後に振り返った時に『夢のような日々だった』と思える、その一日一日を生きていると感じていました」

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