有料会員登録
ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

朝ドラ『ブラッサム』の舞台となった「錦帯橋」が話題…名作映画やドラマには《"橋"が必ず出てくる?》その背景

10分で読める
ブラッサム 錦帯橋
9月28日から放送開始の朝ドラ『ブラッサム』。作中で頻繁に登場する「橋」があります(画像:朝ドラ「ブラッサム」公式インスタグラム @asadora_bk_nhkより)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

上位出荷先は中国、アメリカですが、韓国や台湾でも「獺祭ブランド」が根強い人気を誇ります。ニューヨーク郊外で製造する「DASSAI BLUE(獺祭ブルー)」がブランド化し、ECや免税店での販売も力を入れ、まさに世界ブランドとして成長しています。

2023年、ニューヨーク州ハイドパークに建設した海外初の酒蔵「DASSAI BLUE SAKE BREWERY」で醸した純米大吟醸シリーズ。ハドソン川の軟水が生む白ワインを思わせるフルーティーな香りで、精米歩合の違いで23・35・50の3種をラインナップしています。アルコール度数をワインに近い14度に抑えているのも特長です(画像:獺祭公式サイトより)

多くの逸材を生み出した「岩国」

そんな「獺祭」も18年の「西日本豪雨」による土砂災害で、酒蔵が大きな被害を受けました。このとき弘兼さんが立ち上がって支援を行い、被災して獺祭ブランドで出せなくなった純米大吟醸を「獺祭 島耕作」として発売する協力をしたといいます。

弘兼さんは当時のインタビューで、「58万本発売したんですけど、売り出し半日で58万本、全国で完売したんですよ。1本につき200円の寄附金を付けていたので、寄付もあっという間に1億円以上も集まりました」と語っています。まさに、「地域の宝」であるコンテンツ同士がコラボして、大きな社会貢献につながった例であると言えます。

ちなみに宇野千代は、岩国の高森地区にあった酒蔵「宇野酒造」が父の実家であり、『ブラッサム』でもヒロインの父の実家として「葉野酒造」が登場しています。

宇野千代の代表作『おはん』の舞台として知られる、岩国の老舗料亭・旅館「半月庵」。明治2年創業、千代の父が常連として通っていたといいます(写真:yo_1/PIXTA)

このように、岩国には独特な文化や歴史によって育まれた空気感があり、ストーリーが生まれやすい土地柄であると考えられます。

宇野千代や弘兼氏以外にも、少年期を岩国で過ごし、岩国を舞台とした作品も残している小説家・国木田独歩や、日本人で2人目のフィールズ賞を受けた数学者・広中平祐など、多くの逸材を生み出した町として知られています。

その岩国を舞台に、ヒロイン「珠」がどのように育っていくのか、今後のストーリー展開が楽しみです。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数