実際に渡ってみると、ドラマでも登場しているように、この1つひとつのアーチがかなり急で、渡るのに一苦労することがわかります。それだけ、この川幅の広い錦川に架ける橋ということで、当時設計に苦心をした跡を感じることができます。
さて、錦帯橋は先述の山梨県の「猿橋」、徳島県の「祖谷のかずら橋」とともに「日本三奇橋」と言われていますが(祖谷のかずら橋ではなく、長野県の「木曽の桟(かけはし)」や栃木県日光の「神橋」という説も)、「橋」はロケ地として多くの作品で取り上げられ、聖地巡礼先としても人気です。
時代劇に必ず登場?「世界一長い木造歩道橋」
最近では、昨年公開の映画『国宝』で、主人公たちの青春時代の印象的なワンシーンに大阪府の「玉手橋」が登場し、一躍「聖地巡礼スポット」として注目されました。全長151m・幅3.2mの5径間吊橋で、昭和初期に完成。01年には、吊橋として全国初の登録有形文化財に登録された“名橋”です。
また、『水戸黄門』などの時代劇や、映画『超高速!参勤交代』(14年〜)、ドラマ『JIN-仁-』(09年、11年)などの時代モノには必ずといっていいほど登場する橋として、静岡県島田市にある「蓬莱橋」は有名です。全長897.4mあり、「世界一長い木造歩道橋」として1997年にギネスブックに認定されました。
明治初期に牧之原台地に茶畑を開墾するために架けられ、牧之原台地と島田宿を結ぶ農道橋として大井川を渡るために使われてきた木造の橋で、現在も観光用の橋として実際に渡ることができます。
錦帯橋と同じ山口県、関門海峡にかかる「関門橋」は、高倉健さん主演の映画『あなたへ』(12年)で登場しました(撮影は門司港側から)。同作では、旅の最終地点が「平戸大橋」(長崎県)であることも印象的です。
山口県には「橋の名所」が多く、同じ下関市にある「角島大橋」は、真っ直ぐに島に向かって延びる橋が特徴的で、車のCMなどによく登場します。さらに瀬戸内海に目を移すと、数多くの「橋の名所」があります。


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