タメとは、「間合い」とか「しなり」と言い換えられる。第6世代(12年~)のマツダ各モデルが人間工学の上から重要視してきた乗り手に安心感を抱かせる手法だった。よって、筆者がもう一度、ND型を愛車として迎えるならば、“小さいけど、おおらかな”Sスペシャルパッケージを選択する。
今回の商品変更ではエンジン制御にも手が加えられた。ひと伸びが欲しかった7000回転から7500回転あたりまでのトルク落ち込みを抑えたり、減速シフトダウン時のヒール&トゥをアシストするエンジン制御を行ったりしてくれる。
1.5L・6MTと加速応答改善制御のマッチング
今回の試乗を通じてとくに良いなと感じたのは、1.5Lの6速MT全グレードに施された「加速応答改善制御」だ。アクセル操作に対する応答時間が従来型から20%も短くなったから、マツダが大切にしている「意のままに操れる感覚」と「軽やかですっきりした加速感」が強まった。最初はちょっと過敏かと思われたが時間とともに馴染みだし、また不思議なことに足の特性が異なるPS&RS、標準グレード問わず相性が良かった。
こうしたエンジン制御は電子デバイスのソフトウェアアップデートによるものだが、軽さは正義としてきたマツダ ロードスターだからこそ、最小限の制御変更で魅力を高めることができたともいえる。


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