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50歳で横浜市役所を辞め、葉山で保育園を自力で建てた松尾真弓さん(前編を参照)。62歳、今度は誰のためでもなく、自分のために陸上を再開する。ところが最初のレースはスタート直後に転倒。
そこから12年。サプリもプロテインも使わず、週2回グラウンドに通い、73歳でリレーの世界記録を更新した。腰も膝も痛む年齢で、なぜそんなことができたのか。
神奈川・葉山で保育園を営む松尾真弓さん(74)は、公務員時代も、保育園業に専念してからも、目の前で困っている人たちのために奔走してきた。そんな彼女が誰かのためではなく、自分のために陸上を再開したのは62歳のときだった。
「やってみるか!」62歳の初レース、スタートで転んで眼鏡が壊れた
それまでも、保育園の運動会に毎年参加し、クラス別の大人のリレーで走り、10歳以上若いお父さんやお母さんを負かすなど、足の速さは保育園でも有名だった。
卒園後も、松尾さんとかけっこの勝負をしたいと遊びにくる男の子がいて、小学6年生までは負けなかった。それも、自信につながった。
「やってみるか!」と、陸上を本格的に再開しようと思い立ち、2014年、62歳のとき、マスターズ陸上への参加を決意した。


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