ところが、軽い気持ちで申し込んだという、初めてのマスターズ陸上の大会の日。松尾さんは、まさかのスタートダッシュで転んでしまった。10年以上前に履いたスパイクの、踵のゴム底が剥がれてしまったのだ。
「『よーい、ドン!』の合図で、バタンって倒れちゃって。眼鏡は壊れるし、すごくショックでしたね。もうこれは、雪辱を果たさなくちゃ!」
この日の悔しさが、松尾さんの心に火をつけた。スパイクを買い換え、トレーニングを始めた。といっても、平日の日中は仕事がある。朝と晩、週末の自分の時間を使い、体づくりから始めた。
朝はラジオ体操、夜10時就寝、サプリは使わない
日々のトレーニングでは、毎朝のラジオ体操を欠かさない。その後に、15分程度の体幹トレーニング。平日の夕方と土日どちらかは、横須賀の不入斗のグラウンドへ走りにいく。
運動だけでなく、食事と睡眠も、健康の秘訣だ。
食事のこだわりは、タンパク質をたくさん摂ることと、からだにいい素材を使うこと。朝ごはんは、卵焼き、パン、牛乳、ソーセージ、果物など。タンパク質を意識しながら、朝からしっかり食べる。
「アスリートは筋肉が大事なので、タンパク質をたくさん摂って、糖質を少し摂るというバランスを心がけています」
一方で、サプリやプロテインには興味がない。
「おいしいものを、つくって食べるようにしています。食はとにかくからだをつくる源なので」


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