睡眠時間は、夜10時から朝6時まで、8時間が基本。
もともと徹夜はできないタイプで、睡眠はしっかり取るようにしている。運動・食事・睡眠の3つをバランスよく保ち、健康を維持できていることが自信にもつながる。
「グラウンドには週2回いくので、年間52週で、1年で約100回走れる。12年間続けているので、1200回と思うとすごいなぁ!そう思うと、今まで続けられたということが自信になっていますね」
それでも、加齢による不調が出てくることはある。
「腰が痛い。膝が痛い。それは、誰でも避けられないけれど、その原因をクリアすれば、大きくタイムは落ちません。
でも、ある程度はからだに負荷がかかっているので、放っておかずに、ちゃんと修正することが必要。怪我をしなくても、加齢による変化は出てくるので、日頃のメンテナンスが大事だなと思います」
仕事でうまくいかず、悩むこともある。そんなときには、走って汗を流すことが何よりの気分転換だ。
「『心の疲れは、からだの疲れでクリアにできる』とよく言いますが、本当にその通り! どうしようかな、と悩みながらグラウンドに行って、1時間練習して、汗をかいて。ああ、疲れたと思いながら、帰って、お風呂に入ってビールを飲んで、おしまい!」
からだを動かすことで、気分をリセットする。そうすることで、悩みが解決するわけではないが、受け取り方が変わるのだ。
「怪我をせず長くやれば生き残れる」73歳の世界記録
陸上を再開した頃に出会ったのが、福島大学の陸上部の監督をしていた川本和久氏の「ポンピュン走法」だ。川本氏は、オリンピックの金メダリスト、カール・ルイスのコーチに師事し、多くの日本代表選手を育てた人物。その川本氏が編み出したポンピュン走法とは、地面を押す反発力と前に飛び出す力を使い、だれでも速く走れるという走法である。
松尾さんはこれにヒントを得て、全身を使う走り方へとフォームを進化させていった。福島大学まで川本氏を訪ね、練習を見学させてもらったこともある。


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