「ある男性社員から“ガラスの下駄”という言葉を聞きました。そういう気配を感じていましたが、本当でしょうか。性別に関係なく活躍でき、公正に評価される会社だと信頼していたので、複雑な気持ちです」
大手事務機メーカーに3年前に中途入社し、2年前から部長職を務めている水口佐知子さん(仮名/51歳)のコメントです。
人事は男女平等という建前とは裏腹に、昇進などで女性が男性よりも不利な扱いを受けることを世界的に「ガラスの天井」と呼びます。水口さんが言う「ガラスの下駄」は、それとは逆に女性が男性よりも有利な扱いを受ける(下駄を履かせてもらう)ことです。
管理部門は女性管理職だらけ
近年、日本企業では女性管理職が着実に増加しています。しかし、それでも女性管理職比率は13.1%(厚生労働省「令和6年度雇用均等基本調査」)で、OECD加盟国では最低水準です。政府は「2030年までに30%」という目標を掲げており、企業も比率アップに努めています。
今回、社内で女性管理職比率の目標を設定している企業41社の人事部門責任者(CHRO・人事部長)にアンケート・ヒアリング調査をしました。まず、現時点の目標の達成状況を尋ねました。
「達成済み」2社
「未達成」 35社
「その他」 4社
一部に「元々女性が多い会社なので、すでに十分に高い比率になっています」(サービス)という回答がありましたが、多くの企業は「未達成」で、この問題に頭を痛めているようでした。


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