「うわあ、懐かしい。これ、ひいばあちゃんちやん」
妹が、ガラスが少しゆがんでいるように見える昭和前期の掃き出し窓と、池のある中庭を見て言いました。
曽祖母が存命中に何度か行ったことがある山口県萩市の家に、同じような廊下の掃き出し窓から見える中庭に小さな池があって、まさしく東海館の中庭に近いものがありました。
今はもう曽祖母も祖母も亡くなり、代替わりもしているので二度と行くことはない家ですが、低い出入り口や歩くたびにギシギシ鳴る板の廊下、狭くて急な階段、置いてあるタンスなど家具まで似ていて、私と妹の記憶の中の懐かしい風景を引き出してくれました。
ただ、東海館は曽祖母の家とは比べものにならないほど大きな建物です。3階の大広間は120畳もあり圧巻でした。
「こんな広い畳の部屋は初めて見たかも」
和服姿の女性の等身大の人形などもあり、昔ここで日々大宴会が繰り広げられていたことが偲ばれます。
怪しすぎる「まぼろし博覧会」
東海館を隅々まで鑑賞したあとは、レンタカー屋に戻り、ひとまず車でファーマーズマーケット「いで湯っこ市場」に行きました。歳を重ねてからは、市場や道の駅が本当に楽しいです。ここで米粉クッキーや見たことのないフルーツ「ポポー」を買い、「まぼろし博覧会」を目指します。
小一時間後、まぼろし博覧会駐車場に着きました。
怪しい雰囲気満載の階段を上がり、入館料1400円を払って中に入った私と妹は、早速何の脈絡もなくそびえる仁王像と大仏様の巨大な顔を見上げて、うなりました。


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