アメリカのトランプ大統領は2026年9月24日、中国の習近平国家主席を迎えたホワイトハウスでの歓迎式典で、第2次世界大戦中に中国を支援したアメリカ人義勇航空隊「フライング・タイガース」をたたえた。
習氏も、米中両国民がファシズムの侵略に共に立ち向かったと語った。対日戦争での米中協力は、両首脳が公の場で自ら持ち出した歴史だった。
翌9月25日、ホワイトハウスが単独で公表した首脳会談のファクトシートには注目すべき記述があった。安全保障の項目で、米中の戦時協力に触れた直後に、戦後のアメリカ軍の前方展開を肯定する一文が置かれていたのだ。
米中首脳会談のアメリカ側のファクトシートの記述
(両首脳は、アメリカと中国が第2次世界大戦中に同盟国として肩を並べて戦い、勝利を収めたことを振り返った。)
• Since World War II, the United States’ forward military presence has preserved a Free and Open Indo-Pacific contributing to generations of American prosperity.
(第2次世界大戦以降、アメリカの前方軍事プレゼンスは、自由で開かれたインド太平洋を維持し、何世代にもわたるアメリカの繁栄に貢献してきた。)
原文では上記のように、2つは連続する別々の箇条書きである。米中の対日共闘と、戦後のアメリカ軍のプレゼンス。この2つを続けて読むと、半世紀前の米中接近時に語られた「瓶の蓋(ふた)論」を想起させる。
それは、日米安保条約や在日アメリカ軍を含むアメリカのプレゼンスが、日本の軍事力拡張や単独行動を抑え、中国など周辺国に安心感を与えるという見方である。
この記事は会員限定です
残り 2987文字

