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〈58年の歴史に幕〉西武渋谷店きょう閉店へ…冷静に受け止めた社員たち、苦い教訓を生かし「そごう・西武」の再建なるか

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1968年に開業した西武渋谷店。バブル経済を象徴する代表的な商業施設がまた1つ、営業を終了する(編集部撮影)
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東洋経済の取材に、元社員の1人は「(駅に直結する西武池袋店と違って)西武渋谷店は駅から離れた場所にあるので、そもそも客が店に来ない。外商先を広げようにも新しい顧客と知り合うきっかけが作れず、『どぶ板営業』のような感覚で今までの得意先を繰り返し訪ね歩くしかなかった。次第に、ほかの百貨店へ転職する外商員が増えていった」と、当時を振り返る。

また、別の元社員は「セブン&アイグループの中で顧客データを共有したり、販売で連携したりすることが十分できなかった」と指摘する。2006年にそごう・西武がセブン&アイHDの完全子会社となって以降も、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなど、ほかのグループ企業とのシナジーを生み出せず、顧客層拡大につなげることができなかった。

土地建物のオーナーから届いた通知

2010年代からは渋谷駅周辺の再開発が本格化し、19年以降は若者に人気のアパレルブランドやセレクトショップを集めた「渋谷スクランブルスクエア」や「MIYASHITA PARK」などが次々とオープンする。建物の老朽化が進む西武渋谷店は有力ブランドの取り込みに一段と苦戦し、土地建物の権利を持つ法人からは「百貨店に退去してもらいたい」という要望がたびたび寄せられるようになった。

事態が大きく動いたのは、24年7月のことだ。

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